私のベスト本5選 of 2021

ベスト本


あけましておめでとうございます㊗

今年もよろしくお願いします。

 

昨年の元日に決めた2021年の抱負のひとつが、「本をたくさん読む」でした。(一昨年はあまり読まなかったのでこの抱負を設定しました)色々なジャンルの面白い本に出会うことができた良い一年だったと思います。

 

というわけで今回は、2021年に読んで良かった本を振り返ります。

 

実はこの記事は、年末の休みのうちに書いて投稿しようと思ったのに、年末年始の休みは「愛の不時着」にハマってしまい、書く暇がありませんでした笑

少し前に流行った理由がよく分かりました笑

 

それでは、気を取り直して、ベスト本5選を発表します。

 

 

古庄弘枝『モー革命 山地酪農で「無農薬牛乳」をつくる』

牛乳についての本。

日本の97%のメス牛は一生を牛舎の中で過ごします。彼女たちは芝生の上を歩いたことがありません。さらに、自分自身の子に乳をあげることもできない上、自分の子と一緒に過ごすこともできないのです。

メス牛たちは本来、自分の子のために乳を出しているのに。

現在は、大量生産が酪農の主流。牛舎は牛乳工場。メス牛は乳をたくさん出すように改良された機械として扱われています。

 

一方で、山地(やまち)酪農という酪農の方式で無農薬牛乳を作っている酪農家の人たちもいます。

中洞正さんは山地酪農を営む酪農家の一人。中洞さんの山地酪農のエピソード・山地酪農への思いをはじめ、日本各地の山地酪農家のエピソードが紹介されています。また、現代主流の大量生産型の酪農の問題点について解説されています。

 

酪農のあり方、消費者としての選択について考えさせられる一冊でした。

 

 

野口勲『タネが危ない』

普段自分が食べている野菜の種について知っていますか?

植物は、種をまいたら生えてきて実がなってまた種が取れて、それを植えて…というように循環するという印象を持っていませんか?

でも、普段あまりこだわりなくスーパーの野菜を食べているとしたら、それはこのような「循環する種」からできた野菜ではありません。

 

『タネが危ない』は、日本で唯一の「循環する種」だけを扱った種屋さんである野口勲さんが書いた本です。

 

循環するたねは固定種、しない種はF1種といいます。

 

固定種は、その地で何世代も採取されている種です。

固定種の野菜は味が濃くて美味しいという特徴があります。


一方、F1種は、大量生産に向いた野菜(揃いがいい、崩れにくいなど)を作ることができる種であり、現代の農業の主流。

固定種の野菜は揃いが悪く、大量生産には向かないため、一般的なスーパーには出回っていません。

大量生産社会ではメリットが大きいF1種の野菜ですが、実は問題点が…?

 

F1種を食べ続けることは人間にも環境にも危険なのではないだろうか?

筆者はこのような問いを投げかけています。

 

自分が普段食べている野菜がどのように作られているかを知り、生命、環境について考えるきっかけとなった一冊です。

 

 

近内悠太『世界は贈与でできている 資本主義の「すきま」を埋める倫理学』

「贈与」とは、私たちが必要としているにもかかわらずお金で買うことのできないものおよびその移動を指します。それはつまり、与えられると、返礼をしたくなってしまうもの・こととも言えます。

 

贈与の始まりは、「受け取ってしまった」と感じること。もっと言えば、「自分は不当に受け取ってしまった。自分もこの恩を誰かに渡さなければいけない」というように「負い目」を感じることです。

 

この本に書かれていることは、哲学的で、少し難しい部分もありますが、贈与という視点から私たちに様々な「気づき」を与えてくれます。

また、自分が日常の中で何となく感じていた「違和感」が説明されていて、ずっと心に引っかかっていたものが外れたように感じる点もあるかもしれません。

 

贈与という概念を知ったひとは、より多くのことに感謝したくなるはずです。

 

 

原貫太『あなたとSDGsを繋ぐ「世界を正しく見る」習慣 』

フリーランス国際協力師として活動する原貫太さんの本。

 

自分たちの日々の何気ない行動が、世界の貧困・紛争・気候変動などの原因となっているということを考えたことはありますか?

例えば、服を買う、肉を食べる、スマホを使うといった行動が、世界のどこかに歪みを生み出しているのです。さらには、良かれと思ってやっている寄付も、時には現地の人々を苦しめていることがあります。
 
世界の問題は「私たちとは関係のないどこか遠い国のできこと」ではないどころか、「むしろ私たちがその原因を作り出している」のだと原貫太さんは冒頭て述べています。

 

『あなたとSDGsを繋ぐ「世界を正しく見る」習慣 』では、自分の日常の行動と世界の問題の繋がりがデータとともにわかりやすく解説されています。読んでいると、この事実を誰かに話さずにはいられないような感情が湧いてきます。

 

もっとたくさんの人が世界の問題を自分事として捉えることができれば、、、もっとたくさんの人が関心を持ち続けることができたら、世界は少し良い方向に向かうのかもしれません。

多くの方に心の底からおすすめしたい一冊です。

 

 

本田健『ユダヤ人大富豪の教え』

「大好きなことをやって生きる」、「自由に生きる」なんてことは夢物語。

安定した今の日常を変えることが怖い。今の仕事は大好きではないけど嫌いでもないからこのまま続けた方が安定して生きられる。

そもそも自分が本当にやりたいことが何かなんて分からない。

私は知らず知らずのうちにこんななふうに思い込んでいて、一歩踏み出すことができていなかったんだと気づかされた本。

 

お金についての本と思いきや、お金だけの話ではありません。自由に生きるとはどういうことか、人生で大切なことは何か、について述べられています。今年読んだ本の中で一番たくさんの付箋を付けた本でした笑(私は本を読んでいて大事だと思った箇所には付箋を貼ります)

 

自分の生き方・やりたいことを見つめ直すきっかけとなる本です。

 

今年、『ユダヤ人大富豪の教え』を読んだことは、私の人生が変わるきっかけの一つになりました。

 

日々にもやもやがある方、自分らしいことをやって生きていきたいなあと思っている方に特におすすめしたい一冊です。

 

まとめ

振り返ってみると、昨年は、食に関する本を一番読んでいたようです。「食べ物を自分の手でつくること」に興味を持って農業をやってみたり、発酵食品づくりを始めてみたりと、食への興味がどんどん沸き続けた一年でした。
今年は、新しい生活をはじめるということもあり、生き方に関する本をもっと読みたいなあ、と思っています。
 
 

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