チェンマイ旅行記① 山岳民族(カレン族)の村

f:id:darlaph:20230126115608j:imageブラウンズフィールドは、1月は長期のお休み。

 

ということで、デコさんとスタッフのさっちゃんとタイ王国、チェンマイへ行ってきました〜!

 

まず最初の目的は、PLANETA ORGANICA(プラネッタオーガニカ。以下プラネッタ)のカレン族の村ツアーです。

普通の旅行ではなかなか行かないような、電気もガスも通っていない山岳民族の村に行き滞在させてもらいました。

 

村のお話の前に、プラネッタについて紹介しますね。

 
 
 
 
 
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プラネッタは、オーガニックの寝具、衣服などをタイの山岳民族の村で作っている地球にも人にも優しいブランドです。

PLANETA ORGANICAの製品は、主に手紡ぎの無農薬コットンやヘンプなどの自然素材を、自然の草木で色を染め、手で織られた布を使用しています。
手紡ぎ、手織りの布は、使うほどにしなやかになり、草木で染めた布は「薬布」とも呼ばれ、身体によいとされてきました。

出典:

planeta ORGANICA - Online Shop

 

私がプラネッタに出会ったのは、2022年夏。

ブラウンズフィールドに、展示会をしに来てくださった時に初めて知ったブランドでした。

そのときに代表のみゆきさんから製作過程のお話を聞きました。また、実際に寝具を触ってみてその気持ちよさに心奪われ、思わず藍染のコットンの枕カバーを買ったのでした。(愛用中)

 

今回のツアーでは、チェンマイから車で1時間半程のところにあるカレン族(山岳民族)の村に3日間滞在しました。この村は、プラネッタのスタッフさん2人の出身地であり、私たちはスタッフさんのお家でホームステイさせていただきました。

また、村ではプラネッタの製品の染め子さんと一緒に草木染めをしたり、織り子さんの機織り見学もしました。

 

村の生活

私たちが訪れたカレン族の村は、Doi Inthanon National Park(ドイ・インタノン国立公園)の中にあります。

ドイ・インタノン国立公園の地図

ドイ・インタノン国立公園

 

家が16軒しかない、小さな村でした。

自然保護区域のため、勝手に移住したり、建物を作ったりすることはできないそうです。

 

村の暮らしは知れば知るほど美しくて豊か。

村には、電気、ガス、水道は通っておらず、太陽光発電や、薪(一部プロパンガスを入れている家もあり)、山の水を使って生活しています。

お家もセルフビルドです。

 

伝統的な作りの家は、竹でできた高床式住居。村の人たちで協力して作るそうです。

高床式住居

高床式住居

家の中を覗いてみると、床も壁も細くて薄い竹で作られており、隙間も沢山あり、びっくり。およよ、、、歩いたら壊れちゃいそうだよ、、と思いつつ、恐る恐る上がらせてもらいましたが、歩いてみると意外としっかりとしていてまたびっくり。

また、隙間から風も気持ちが良いです。

 

家の中には必ず囲炉裏があり、暖をとったり、料理をしています。

私たちが行った1月はタイでも冬であり、一年間で最も寒い時期でした。こちらの村は、山の中にあるためチェンマイよりも朝晩はかなり冷えました。ダウン着て丁度良いくらいです。

囲炉裏

囲炉裏でお米を焚いている様子


隙間だらけの家で蚊が心配でしたが、家の中には意外といませんでした。囲炉裏で火を焚くことが、虫よけにもなるそうです。

 

また、囲炉裏の上には網が2段ほどあり、こちらで調味料、や魚、野ネズミ(ひえ~~)を燻して、長期保存できるように加工しているそうです。

高床式住居

囲炉裏の上

 

こんな家の中に囲炉裏があって大丈夫なのか??と聞いてみましたが、火事の例は過去にほぼ無いそう。昔からの知恵で上手く暮らしているんですね、きっと。

 

伝統的な家は竹造りですが、最近風の家もちらほら。

私たちが寝泊まりさせてもらった建物は現代的でした。

ホームステイしたお家

ホームステイしたお家

 

公共の電気は通っていないため、洗濯機や冷蔵庫はありませんでしたが、どの家も太陽光パネルを設置しており、それでスマホの充電や明かりの分の電力は賄えているそうです。

また、電気欲しいなあ~と思っている人たちもあまりおらず、今の暮らしで十分だそうです。

 

水は、近くの湧き水を汲みに行って、壺に入れて各家庭で保存しています。

水が入った壺

水が入った壺

 

村では、お米や、フルーツ、野菜、家畜などを育てています。

プラネッタで働いているスタッフは、自分たちで畑はあまりできないため、食の自給率は高くなさそうでしたが、ずっと村で暮らしているおばちゃん、おばあちゃんたちの自給率は高そうでした。

村の食事

村の食事

ごはんはとにかく辛くて、美味。

特に、お魚や野菜をディップして食べるソースが毎回美味しく、何が入っているのか聞いてみたら、「トゥワナオ」という調味料ににんにくや玉ネギを入れているとのことでした。

トゥワナオ

トゥワナオ

トゥワナオは大豆を発酵させた納豆と味噌の間のような味がします。スープやチャーハンに入れてもとっても美味しかったです。

 

写真はドライトゥワナオですが、ドライじゃないタイプも売っています。私は、市場にてゲットしましたよ○

 

トゥワナオは大豆を茹でて、バナナの葉で包み、囲炉裏の上の網で何か月か燻して作っているそうです。

これは、ブラウンズフィールドの大豆でも作ってみるしかないな、ということで近いうちに作ってみたいと思います。ワクワク。

 

村では、スペシャルな日には、虫を食べるそうです。

ということで、村生活最後の夜は虫の入ったスープを出してくれました。プラネッタのスタッフ2人はこの虫スープが大好きなんだそう。

虫スープ

虫スープ

私は、好きにはなれませんでしたが、ありがたく少しいただきました。

 

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カレン族の村の方のお話で印象的だったのは、村の子どもも若い人も村が大好きであるということです。もちろん、長く住んでいるおじいちゃんおばあちゃんたちも村が大好きです。

 

村には幼稚園も学校もありません。子どもたちは町の寮で暮らし、幼稚園、学校に行っているそうですが、週末は村に帰るそうです。

プラネッタのスタッフの2人も休みの日には、村に帰っています。若い今は、家族のために働き、年をとったら村で暮らしたいと言っていました。

 

緑が広がる小さな村。店も電気も無く、便利なモノなんて殆どありません。

そんな村に暮らす人々が、村をもっと現代的に発展させたい!と思っているのではなく、自給自足の豊かさを感じ、村を愛しているのが本当に素敵だなあと思いました。

 

草木染め

染めを教えてくれたのは、プラネッタの商品の染めを担当しているカレン族のムディさん。

 

プラネッタのみゆきさんが、ムディさんに染めをお願いしたときは、彼女はまだ染め子としての道を究めている途中だったらしく、それから6年経ったあとに、「綺麗に染められるようになったから、プラネッタの商品の染めをやります」と伝えてくれたそうです。

 

それだけ美しく染めるというのは、難しいんですね。

今回の染め体験では、素人の私が染めたものはもちろん色むらができました(笑)が、やはり自然のもので染めるって面白いし、美しいと感動しました。

 

今回の体験では、マンゴーの葉、ベンガルアーモンドの木の皮、ティンノックの木の皮を使って染めました。

マンゴーの葉は緑なのに、煮だすとマンゴー色になりびっくり。

ベンガルアーモンドは鮮やかなピンクに、ティンノックは渋みのある緑になりました。

媒染によっても色が変化するそうです。

マンゴー:ミョウバン、ベンガルアーモンド:石灰、ティンノック:鉄で媒染しました。

 
 
 
 
 
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みゆきさんが用意してくれた麻のスカーフをそれぞれ好きな色に染めました。また、液が余ったので、その時来ていた白いTシャツも染めてみました。綺麗に染まって(むらはあるけど)大大満足です。

ティンノック染めTシャツ

ティンノック染めTシャツとスカーフ

 

手織り

カレン族の民族衣装は、草木染の糸を自分たちの手で織って作ったもの。

昔から織物をする民族だそうです。

民族衣装↓

 
 
 
 
 
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プラネッタの商品となる織物の製作の様子を見学させてもらいました。

…がどういう仕組みになっているんだかさっぱりわからず。。

↓の織り子さん、ボーさんは現在30代で、14歳から織りをやっているそうです。

プラネッタで一番上手に織れるボーさん。こんなに細かい模様を織るときも、目数を数えるなんてことはせず、おしゃべりしながらやっちゃうのよ。。

 
 
 
 
 
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↑の動画で私が来ている服(貫頭衣)は、ムディさんが染めた糸でボーさんが織ったもの。スペシャルすぎるお洋服を買わせていただきました。

 

私たちが訪れた村の織り子さんたちは30代が多いそうですが、子どもたちも長期休みになると織物をやっているそうです。

 

みゆきさんは、

織り子さんたちが、自分たちの技術に価値があるということが分かると、続けてくれるけれど、織っても売れないじゃ皆やらなくなってしまう。プラネッタが商品をお願いすることが織り子さんたちのサステナビリティに繋がっていると仰っていました。

 

村ツアーは総じて楽しかった

カレン族の村には、自然に囲まれてたオフグリッドの村だからこそのゆったりとした時間が流れていて、本当にのんびりできました。

食べたことが無いものを食べたり、見たことの無いものを見たりとワクワクする出会いも沢山ありました。

 

また、プラネッタのスタッフのカレン族の2人を含め、村で出会った人たちはほとんど英語が話せませんでしたが、タイ語を教えてもらったり、身振り手振りで会話したりしたのも楽しかったな~。温かい村でした。

 

プラネッタは、今後もこのようなツアーをやるみたいです。超おすすめ。是非。

 

おまけ:出発前の事件

チェンマイ旅行を決めたのは昨年秋頃。

ワクワクしていたのに、、出発2日前の1/7になって事件が起きました。

タイは、しばらく前から入国規制無し、と言っていたのに、急に1/9からワクチン接種を義務にするというニュースが出たのです。

え、私たちのフライト1/9なんですけど…。明後日なんですけど…。

 

一旦不安になりましたが、

政府や大使館からの発表は無く、ニュースサイトがあーだこーだ言っていただけなのもあり、

とりあえず成田に行ってみました。

チェックインカウンターでは、

「バンコクに着いたらPCR検査を受けて陰性なら大丈夫ですよ〜」

とのことでした。

 

なんだ〜、良かった〜。

ということで無事出国。

 

空港でも飛行機の中でも一度もマスク着用を指摘されることなく快適にバンコクに到着しました。

 

バンコクのイミグレーションでは、通常の入国手続きで終わり。

あれ?チェンマイでPCRかな?

と思いましたが、チェンマイでも何も無く。

 

なんのゴタゴタだったんだ〜!

 

無事到着できて何よりでした。

 

 

 

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