フィリピン大学ディリマン校への留学 メリット・デメリット

この記事は、フィリピン大学ディリマン校 (University of the Philippnes Diliman。以下UPディリマンとします)ってどんな大学?どんなメリット・デメリットがあるの?留学経験者の声を知りたい!そんな方におすすめの記事です。

私が10か月間(2018年~2019年)UPディリマンに留学していた経験から、メリット・デメリットをお話します。

 -------------目次-------------

1.フィリピン大学ディリマン校ってどんな大学?

UPディリマンはマニラ首都圏のケソン市にある国立大学で、ニノイアキノ国際空港からは車で2~3時間程度です。(渋滞時。だいたいいつも渋滞しています)

フィリピンでトップの大学であることからフィリピンの東大と言われたりもしています。フィリピン大学はフィリピン全土に21のキャンパスを持ちますが、その中でもディリマン校は、最も大きいキャンパス、最も多くの学部、最も多くの生徒を持っています。

フィリピン大学は8月はじまりの2期制なので、留学するのであれば8月から、または1月からとなります。

2.フィリピン大学ディリマン校への留学のメリット

豊富な学部と授業。フィリピン人学生と同じ授業を受けられる!興味がある授業を履修できる!

1章でも述べたように、UPディリマンの大きな特徴の一つとして学部の数が多いことが挙げられます。全部で26の学部があり、留学生は英語力や専門に関係なく基本的にどの学部の授業でも履修することができます。留学生向けの授業というものは、基本的に無く、どの授業を取ってもフィリピン人学生と一緒に受けることができます。また、日本の大学ではあまり見ないようなUPディリマン特有の授業があることも魅力的です。

例えば、日本の大学では経済学部だけれど、フィリピンの音楽について学びたいという思いがあれば、College of Musicの授業を履修することができます。

また、基礎的なフィリピン語の授業や、スキューバダイビングの資格を取得することができる授業などは留学生に人気があります。

スキューバダイビングの授業で海に行った。

スキューバダイビングの授業で行った海。魚だらけでした。

以下、学部の一覧です。詳しくは、UPディリマン ホームページをチェックしてみてください。

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出典:https://upd.edu.ph/academics/academic-clusters/

留学生が多い!色々な国に友達ができる\( 'ω')/

私が留学していた時は10ほどの国から60人ほどの留学生がいました。そのほとんどがAcacia Residence HallというUP内の寮に住んでいるため、仲良くなりやすい環境です。

留学生同士で旅行に行ったり、飲みに行ったりしていました。

友達にチューターをお願いすれば、英語以外に他の国の言語も学べるかもしれません。

一つの町のよう!広大なキャンパス

UPディリマンのキャンパスの広さは493ヘクタール(4,930,000㎡)!ディズニーランド約10個分、東京ドーム約90個分の広さです!めちゃくちゃ広いです。キャンパス内には学部棟や寮に加え、病院、ホテル、美術館、映画館などもあり、一つの町のようになっています。キャンパス内に生活に必要な施設がだいたい揃っています。移動が大変なので、学内にはジープニー(バスのようなもの)が走っています。

学内を走るジープニー

ジープニー 学内巡回だけでなく、ショッピングモールや駅などに行くものもある

キャンパスの中心にはAcademic Ovalと呼ばれる大きな楕円があり、その外周はおよそ2キロ。多くの人がランニングや散歩を楽しんでいます。

また、UPキャンパス内には住宅街のようなものもあり、大学とは関係の無い人も住んでいます。サリサリストアや屋台などフィリピンのローカルなお店も多くあり、ローカルな雰囲気の中でキャンパスライフを送ることができます。

私立大学の場合は、キャンパス内に住宅街があったり、ローカルなお店があったりすることはまずありませんのでUPディリマンの特徴ということができるでしょう。

生活費が安い!

これも大きな魅力の一つ!私の場合、家賃、交通費、飲み代などを含めて、一か月6~7万円あれば足りていました。

多くの留学生が住む寮、Acacia Residence Hallの家賃は1か月で3000ペソ(約6000円)です。こんなに安くて大丈夫なのかと思うかもしれませんが、綺麗で衛生面は問題ありませんし、寮の入り口には常にガードマンがいてセキュリティもしっかりしています。

それに加え、水道代、電気代などを払いますが、5か月で2000円程度です。激安です。

寮

寮の様子。3人部屋です。

学内の寮ではなく自分でコンドミニアムを借りることも可能です。私が住むことを検討していた2人部屋のコンドミニアムの家賃は1か月で1人当たり3万円程度でした。ダイニング、キッチン、バスルームと寝室が2つある部屋でした。入口にはガードマンがいて安全面も問題なさそうでした。結局住みませんでしたが。

食事は寮から提供されたり、学食の制度があったりはしません。しかし、UPキャンパス内のローカルなお店で食べれば一食200円程度です。小腹がすいたら、サリサリストアに行きましょう。インスタント焼きそばや春巻きなどの軽食が30円から100円くらいで食べられます。

Area2の食事

揚げナスと豚肉のスープとごはんで200円しません

ショッピングモールなどに行けば、日本食レストランやチェーン店、高級レストランなどもあります。そこでも基本的には日本より安いか同じくらいの値段で食事ができます。

3.フィリピン大学ディリマン校への留学のデメリット

授業にフィリピン語が混ざりがち…分からない…

UPディリマンでは、多くの授業がフィリピン語で行われています。(私立大学だとこのようなことはあまり無いみたいです。)そのため、授業の前に「私は留学生でフィリピン語が分からないので英語で授業をしてくれ。」と教授に伝えておく必要があります。教授はきっと快くOKしてくれますが、普段フィリピン語で授業をしているのでちょくちょくフィリピン語が混ざります。。フィリピン人生徒がフィリピン語で一度質問をすると、そこから先すべてフィリピン語になってしまうなんてこともあります。

言いにくいかもしれませんが、あまりにもフィリピン語が続いたら挙手して、英語にしてくれ、と再度頼みましょう。

日本人留学生が多い…

私が留学していた時は、留学生が60人ほどいましたが、なんとそのうちの半分くらいは日本人でした。ルームメイトが日本人なんてこともあります。授業も日本人の友達と一緒のことが多かったです。これはメリットともデメリットともなりうる点です。

日本人同士でいるのは楽だし、安心です。しかし、ずっと日本人同士でいてはせっかくの留学がもったいないですよね。

私は、つい日本人同士でつるんでしまいがちでした。すごくもったいなかったなと思います。英語が上達するチャンスを自ら遠ざけてしまいました。

UPディリマンに留学することになったとき、特に大学の寮に住むことになったときには、自分から他国の留学生やフィリピン人と関わろうとすることが大事です。

寮生活がとても快適とは言い難い…

先にも述べた通り月3000ペソのAcacia Residence Hall。UPディリマンの中でも最も新しく綺麗な寮でセキュリティもしっかりしています。しかし、イマイチな点もちらほら。

シャワーが水

シャワーが水です。温度調節機能はありません。常夏のフィリピンの家庭では、割と普通のことですが、いくら暑いとはいえ水シャワーは冷たいです。

仕切りの無い3人部屋

部屋の中は1人用のスペースと2人用のスペースに分かれています。2つのスペースの間に一応仕切りはありますが、ドアと壁があるわけではないので、常に他のルームメイトの生活が見える構造になっています。
冷房が無い

冷房が無いんです。え。フィリピンの平均気温は26度。暑いと平気で30度を超えます。辛いです(涙)皆、各自扇風機を購入して過ごします。フィリピンでは扇風機も安いのでそこまで金銭的な負担にはなりません。
キッチンが無い

キッチンがありません。ミール制度もないので食事は基本外食になります。特に困らない人もいるかもしれませんが、料理がしたい人には不向きです。
足りない冷蔵庫と冷蔵庫トラブル

寮は3人×10部屋×4階です。その寮にある冷蔵庫はたったの1個です。いつもいっぱい。自分の食べ物には名前と部屋番号を書くことになっていますが、皆で使うので物がなくなるというトラブルもしばしば。。

手続きがめんどさい…

例えば、履修登録。オンライン申請できる授業もありあますが、直接学部棟に行かないとできない学部もあります。UPディリマンへの留学に限ったことではないと思いますが、日本の便利な生活と比べるとめんどくさいなと思うことも多々あります。

4.まとめ

 以上が、私が10か月間の留学から感じたメリット・デメリットです。「わー、魅力的!」という点も、「え、まじか。」という点もあったかと思います。私自身は、色々大変なこともあったけど留学生活とても楽しかったですし、メリットの方が大きかったなと感じます。

しかし、大前提としてフィリピンが好きという思いが無いと、ずっと辛い思いをするかなとは思います。

デメリットもうまく付き合えば気にならなくったり、笑って流せるようになったりします。帰国後に面白い話のネタにもなります。

 

留学先選びの参考になると嬉しいです。

 

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