どうやら、「日本人はSOSを出せない傾向にある」らしい。
SOSを出せないとは?
他者をに助けを求めるできないということは、問題を自分ひとりで抱え込んでしまっているということ。
では、誰かを頼りたいけど、できないときってどんなときでしょうか。
私の場合は、
相手に迷惑をかけてしまうんじゃないか、
この程度自分でやれよと思われないだろうか、
と考えてしまうときです。(実際に頼られた相手がどう思うかなんてわからないのにね。)
また、頼っても良いような人が周りにいないという場合もあります。(私がそう思い込んでいるだけで、頼ってみたら助けてくれる人がいるかもしれないのにね。)
誰にも頼らずに、問題を自分ひとりで抱え込んでしまうと、最悪な場合、心や体調に大きな負担がかかり、病んでしまうこともあります。
問題が深刻であるほど、自分の精神と身体へのダメージも大きくなりがちです。
あなたには、困った時に、家族や友達にSOSを出せますか?
時には周りに頼れる人が居ないこともあります。そのとき、たまたま傍に居る見ず知らずの人にSOSを出せますか?
人助けランキング最下位の日本
チャリティー機関「チャリティーズ・エイド・ファンデーション(CAF)」による2021年の調査結果によると、日本は、対象国114か国の人助けランキングで、最下位となっています。
このランキングは、3つの調査項目の結果からできています。
日本は、①「見知らぬ人を助けたか」で最下位、②「寄付をしたか」では107位、③「ボランティアをしたか」では、91位です。
人助けをする人が少ないということは、助けられる人も少ないということです。
この調査結果が、「日本人はSOSを出すことが苦手」であることを表しているといえそうです。
なぜ日本は人助けランキング最下位なのか
この記事を書くことにしたきっかけは、原貫太さんのオンラインサロンにて「SOSを出せない日本人」について議論をしたことなのですが、そのときに、SOSを出せない理由として色々な意見がありました。
私の場合は、先ほど述べたように
- 相手に迷惑をかけてしまうんじゃないか
- この程度自分でやれよと思われないだろうか
- そもそも頼れる人いないな
という理由でSOSが出せないことがあります。
他には、
- 自分で解決できない自分の問題を他人が解決できるのかと思ってしまう
- 他人に頼らず自分で何とかすることが美徳(SOSを出すことでプライドが傷つく)
- 皆我慢しているのに、SOSを出すなんてわがままと思われそう
という意見がありました。
では、何を改善すれば「頼る・助ける」ができるようになるのでしょうか。
議論では、「信頼関係」が重要ではないかという話になりました。
信頼関係があれば、頼り頼られることが出来るはずです。
日本には、他人と信頼関係が十分に築けていない人が多いから、人を助ける人も、人を頼る人も少ないのではないかということです。
調べてみたら、日本人が、他人を信用しないという傾向は、総務省の調査に表れていました。(参考:総務省|平成30年版 情報通信白書|オンラインでつながる他者への信頼)
ではなぜ、日本人は人を信頼しない傾向にあるのでしょうか???
この疑問の追及は迷宮入りしたので、とりあえずまた今度考えることにします。アイディアがある方は、教えてください。
人助けランキング8位のウガンダの話
1位の国の話しようよ、と思うかもしれませんが、上位10か国で私にとって最も濃い繋がりがあるのが8位のウガンダなので、ウガンダの話をします。
私は、3年ほど前に1週間、ウガンダに行ったことがあります。
そのときに仲良くなったウガンダの友人とは、今でもFacebookで繋がっています。
普段チャットをすることはほとんどありませんが、彼がたまに連絡してくることがあります。
それは、お金に困ったとき。(そうじゃないときもあるけどほとんどはお金)
「お金を貸してくれー」と連絡してきますね。
彼は本当にお金に困っているときに連絡してくるので、だいたいの場合私は送るのですが、国際送金は上手くいかないことも時々ありまして。
この前は、彼のアカウントの問題でお金が届かず。そうしたら、友達に受け取ってもらうからもう一回送金してくれと。しかし、また上手くいかず。次は別の送金システムで送金してくれと。
こんなやりとりを何日か繰り返し、結局送れませんでした涙。ごめん友。
彼は、私の手間や負担は全く気せず私を頼ってきているように感じます。
それは、彼の住むウガンダには、当たり前に他人を頼る文化があり、また、そのぶん当たり前に他人を助ける文化があるからだと思います。
JICAの記事でこんな事例を見つけました↓
ウガンダには日本に比べて危険地域もあるが、村にいるときが何より安心できると感じるのは、人のつながりが強いからだ、とあらためて思う。子育て以外でも、家の壁が壊れたときは近所の大工さんが直してくれたり、ゴキブリを追い払ってくれたり、風邪をひいた時にご飯をくれたりと、優しい気持ちにさせてもらえることがたくさんある。(出典:ご近所さん | 世界HOTアングル - JICA)
まさに、人を頼り、助ける文化がある村でのエピソードですね。
日本では、特に都市部でこのエピソードのような近所づきあいが失われているようです。(アフリカでも都市部ではこの村とは事情が違うらしいです)
私は、東京のマンションで20年以上過ごして、千葉の田舎の方に移住した身なので「近所づきあい」の違いは、身をもって感じました。田舎の近所の人たちとの繋がりって強いなあと思います。
信頼し合える社会がいいなあ
日本人の「頼らない性質」が、「まじめでコツコツしていて、自己解決能力が高い性質」に繋がっているような気もしますし、悪い面だけではないかもしれませんが。。
でも、信頼し合える、助け合える社会があれば、日本の相対的貧困や孤食などの社会問題ももっと解決されやすいのではないかと思うのです。
「社会問題」とラベルがつくような事象に限らず、些細な点においても信頼し合える社会の方が、より多くの人が生きていきやすいはずです。
この記事を読んで、一人でも多くの人が「信頼し合える社会」について考えてくれたらいいなあと思います。
そして私自身が他人を信頼して頼ること、助けることを積極的にしたいな。
意見や感想もらえたら嬉しいです。
p.s. 原貫太さんのサロンが気になる方はこちらの記事もどうぞ
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