こんにちは。そりはるです。
先日、最後の術後検診がありました。
矯正の手術から5年たち、問題がないのでこれで治療終了とのことです。
私が手術を受けた理由は、下あごに病気があったからでした。
正式な病名は忘れましたが、確か
下顎前突症、開咬症、顎変形症、というような名前で複数の病名が付いていました。
どんな症例かというと、
①下顎が前に出ている。
しゃくれている、受け口とも言います。
②咬むと、奥歯は咬めるが、前歯が触れ合わない。開いてしまう。
そんな感じでした。
一番いやなことは、見た目でした。
自分の笑顔が嫌いでした。歯を見せて笑うと、下顎が目立つからです。
鏡の前で下顎が目立たない笑い方の練習を何度したことか。
他にも、食事がしにくい、奥歯に負担がかかり、奥歯だけ先に脆くなってしまう可能性があるなどの悪い点があります。
え、それって病気なの?と思う方もいるかもしれませんが、病気です。
同じような症状に対して美容整形を行うという方法もありますが、美容整形は、見た目にフォーカスした治療だそうです。
歯科矯正として治療することで見た目だけではなく、歯の噛み合わせもしっかりと治すことが可能です。
私の症状を歯科矯正で治療する方法は2種類ありました。
①手術と矯正装置で治す方法。
②矯正装置で治す方法。
①手術をする場合は保険が使えます
②手術をしない場合は保険適用外 =こっちのほうが5倍くらい高額 約100万円
また、手術をする場合は骨を切って顎を後ろにずらすので、顎の大きさと位置が変わります。つまり、見た目がきれいに治ります。
手術をしない場合は下の歯を後ろに倒すというようなやり方になるとのことでした。
つまり、顎の位置は変わらず、歯の噛み合わせだけが良くなるという感じです。
治療を始めたのは高校生の時でした。母と相談して色々調べて、手術を選びました。
身長の伸びが止まるまで手術は出来ないとのことだったので、まずは矯正装置での治療から始まりました。
下顎の骨は、身体の骨の中で成長が終わるのが遅いらしく、下顎の骨の成長が終わるのを待つというかたちです。
大学2年生の時に手術を受けました。
初めての全身麻酔。何も記憶にありません。
術後は、それはそれは辛かった!
顔がおかめみたいだし、痛いし、血の味するし、食べられないしでもう最悪でした。
腫れと痛みは徐々に引きますが、完全に引くまでには3ヶ月くらいかかります。
痺れが数ヶ月残ってしまう方もいるそうですが、私は数週間で治りました。
最初は歯が全く開かないので、おもゆやポタージュなどの液体物しか食べられませんでした。
というか、そもそも食欲が湧かず全然食べられませんでした。痩せました。
1週間ほどしたら、チーズや柔らかく煮た野菜なども食べられるようになりました。
3週間から1か月くらいしたら、結構色々食べられます。
術後1、2週間くらいまでは、無理に口を開けたり、硬いものを食べないよう指示されますが、そのあとは、むしろ口を開ける練習をする必要があります。毎日指で痛い歯を無理やり開きます。
ちなみに、私は術後1か月のときに短期留学でパラグアイに飛び立ちました。パラグアイはBBQ文化。
現地では塊のお肉も沢山食べました。まだあまり口を大きく開けられなかったので、食べるのが大変ではありましたが、口に入るサイズに切って食べれば特に問題はありませんてました。
2週間後くらいには問題なく運動もできます。(柔道のような衝撃の大きい競技は無理かもしれません)
私は術後2, 3週間で陸上競技の試合に出場しました。(お医者様には激しい運動は避けて、と言われていましたが退院後すぐジョギングをしていましたごめんなさい笑 )
顎の手術から5年。
お金もかかるし、痛いし、術前の不安なんてもう壮大でしたが、
私はこの手術を受けて本当に良かったと思っています。
一番良いことは、何も気にせず笑えるようになったこと。
自分の顔が嫌いじゃなくなったこと。
そして、ものを食べやすいという点も実感しています。
5年がたった今も、顎が前に戻ってきているということは全くなく、後遺症もなく、快適な生活を送っています。
治療を受けさせてくれた親には本当に感謝です。ありがとう。
ちなみに、術後2年の時に、切った骨を固定していたプレート除去の手術もしましたが、それも問題なく終わりました。(再びおかめになりますが、骨切り手術よりはずっと早く治ります)
私には医療的な知識は何もありませんので、用語や言い回しが間違っていたら申し訳ないです。
顎の手術について書こうと思ったのは、自分が治療法を決めるときに体験談を漁りまくったからです。不安で不安で。
いち体験談としてご参考になれば。