今回は、
- 曲げわっぱ弁当の種類
- メリット・デメリット
- 使い心地レビュー
- 選び方
- おすすめ商品
などについて詳しく解説していきます。
曲げわっぱ弁当は、オシャレで美味しそうに見えることから数年前からブームとなっており、Instagramでは、ハッシュタグ「曲げわっぱ」が付いた投稿は、160万件以上に上っています。
私もブームに乗って好きになった人の一人です(笑)
使ってみると、曲げわっぱ弁当箱は、「美味しそう」なだけでなく、本当にごはんをおいしく保つ機能があり、使いやすく、魅力がいっぱいです。
目次
1.曲げわっぱとは?
曲げわっぱとは、スギやヒノキなどの生の木の板を、特殊な技法で曲線に曲げて、継ぎ目を山桜の皮で綴じ、底をつけた器のこと。お弁当箱のイメージがありますが、この技法でつくられたおひつや食器、ひしゃく、神社などで使用する神具もすべて曲げわっぱなのです。(出典:曲げわっぱって何?なぜ人気なの? - 日本工芸堂(工芸品のギフト、逸品に出合えるサイト))
2.曲げわっぱ弁当箱の種類
曲げわっぱ弁当箱を買う前に絶対に知っておくべきことがあります。曲げわっぱ弁当箱には主に3つの種類があるということです。
無塗装、漆塗り、ウレタン塗装です。
①無塗装
無塗装は文字通り、何の塗装もされていないもの。木そのままのお弁当箱です。
木そのものの良い香りがし、優れた調湿効果があります。調湿効果によって、時間が経ってもご飯が硬くならず、べちゃっとすることもなく美味しい食感が保たれます。また、木が持っている抗菌効果により、お弁当が傷みにくいです。
一方で、デメリットもあります。
白木の弁当箱は塗装されているものに比べると、取り扱いに注意が必要なデリケートです。乾きにくく、毎日使うのは避けた方がよいです。塗装されているものに比べると、寿命は長くないそうですが、それでも10年ほどはもつようです。
また、塗装されたものに比べると染みができやすいです。とはいえ、おかずを入れる前に、内側を水で濡らす、使用後はしっかり洗って乾かすなど、丁寧に手入れしていれば、綺麗に使い続けることができます。白木の曲げわっぱは中世洗剤で洗うことは出来ないので、ぬるま湯で洗います。
また、お値段が少し高めで、5,000〜20,000円するものが多いです。
②漆塗り
漆で塗装されたものです。
洗剤で洗える、長持ちするなどの無塗装に比べると扱いやすいと言えます。
また、漆には抗菌効果があるため、お弁当が傷むのを防ぎます。さらに、漆は乾拭きすることで艶が出るので、変化を楽しむこともできます。漆を塗り直すことによって何十年も使うことも可能です。
また、木は漆を通して呼吸することができるため、調湿効果もありますが、無塗装のものに比べると劣ります。
デメリットは、天然漆のみを使用した「漆器」のものだとお値段がお高めで、10,000円前後すること。
比較的安価なものもありますが、その場合は注意が必要です。漆風であったり、「合成漆器」であったりする場合があり、本来の漆の効果は薄れているかもしれません。商品の詳細を確認するとよいです。
また、漆塗りの場合は、木本来の色や木目は見られません。漆特有のにおいが人によっては気になるということもあるみたいです。
③ウレタン塗装
ウレタン塗装は、樹脂で塗装されたものです。
扱いが楽で、値段が比較的安価です。
値段には、幅がありますが、2,000円程度からあります。
見た目は無塗装のようと大差なく、木本来の色や木目が見えることも魅力です。油染みができにくく、洗剤で洗うこともできます。
曲げわっぱは、基本的には電子レンジ、食洗機不可ですが、ウレタン塗装の中には対応している商品もあります。毎日の使用もOK!
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デメリットは、木本来の調湿効果や抗菌効果、香りなどが失われてしまっていることです。また、ウレタン特有のにおいが気になるという人もいます。
どの種類の曲げわっぱ弁当箱にもメリット、デメリットがあり、選ぶときはどのタイプが最も自分に合っているかを考える必要があります。
悩んでしまうという方には、ハイブリッドな商品もあります。2段弁当になっていて、ご飯を入れる方は無塗装、おかずの方はウレタン塗装といったタイプや、一段だけど半分(ご飯を入れる方)は無塗装というタイプがあります。
3.全てタイプの曲げわっぱ弁当箱共通!良いところ
①見た目がおしゃれ!
弁当箱自体がおしゃれなのでとにかく綺麗に見えます。
また、私のお勧めは、仕切りにアルミカップやバランを使うのではなく、グリーンリーフや大葉などの葉物を使うこと。より華やかで美味しそうに見えますし、ゴミも出ません。
②軽い!
薄い木の板で出来ているので、とにかく軽いです。持ち運びの負担になりません。
③地球にやさしい!
曲げわっぱ弁当箱は、ものによりますが、丁寧に扱えばプラスチック製のお弁当箱よりずっと長持ちします。また、自然のもので出来ているので、使えなくなって捨てることになっても自然に帰ります。
また、ブランドによっては、修理サービスを提供しており、使いにくくなった曲げわっぱ弁当箱をもっと長く使うことができます。
4.それでも不安なこと
①汁漏れは・・・?
私の経験では、汁漏れしたことはありません。(弁当をリュックに入れてよく走っていますが、大丈夫です◎)
特に、無塗装の曲げわっぱ弁当箱は調湿効果のおかげで、水分が全くと言っていいほど溜まりません。(おかずの水気をある程度切っておく必要はあります)
②食べ終わったらすぐ洗わなくちゃいけないのか?
そんなことはありません。
できるだけ早めに洗った方がいいのは、そうですが、昼に食べて夜家に帰るまで置いておくくらい何の問題もありません。
また、無塗装の曲げわっぱ弁当箱は、湿気に弱いので、昼会社で洗って、カバンの中などに入れて夜まで置いといてしまうと逆に木を傷めてしまいます。
家に持ち帰ってから洗って拭いて、しっかり乾かすようにしましょう。
③木のにおいとご飯は合うのか?
合います。天然の木の香りは、むしろご飯の美味しさを引き立ててくれます。しかし、残念なことに使っていくうちに気の香りは薄れていってしまいます。
5.曲げわっぱ弁当箱はどこで買える?おすすめ商品も紹介
①祭りのええもん
私が、使用している小判型の弁当箱は、祭りのええもんというお店のウレタン塗装、容量は470㎖のものです。
お弁当箱は、中国で生産の後、日本で塗装・検品を行っているとのことで、比較的安価です。
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漆塗りのものもあります。
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サイズは、女性は500㎖前後が丁度良いかと思います。
祭りのええもんの良い所は様々なスタイルのお弁当箱を取り揃えていること。なことが魅力です。次の②で紹介する伝統的工芸品、大館曲げわっぱも取り扱っています。
商品はこちらからチェック↓
②大館曲げわっぱ
秋田県大館市で作られる大館曲げわっぱ。良い所は、伝統工芸士によって作られた日本の伝統的工芸品であること。とても高品質で、素材は丈夫な天然杉です!
大館曲げわっぱは、木を曲げて加工した木工品を「曲げ物」と呼びます。曲げ物は、日本各地で製作されていますが、国が伝統的工芸品に指定したものは、大館曲げわっぱのみです。(出典:大館曲げわっぱの歴史 | 柴田慶信商店 大館曲げわっぱ)
秋田県大館市のふるさと納税の返礼品にも曲げわっぱがあります。
ウレタン塗装、無塗装のものがあり、形も様々な種類があります。
ウレタン塗装↓
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私が使っているのは、こちらの柴田慶信商店の白木のお弁当箱↓
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また、木目を選んだり、塗装の違いを目で見たい、軽さを確かめたいという方には、店舗へ足を運ぶことをお勧めします。
私は、店頭で買ったこともありますが同じブランドの同じ形の曲げわっぱ弁当箱でも、木目には違いがあるので選ぶのが楽しかったです◎
キッチン雑貨店、和雑貨店などに置かれています。
柴田慶信商店 大館曲げわっぱ取扱店
大館工芸社 曲げわっぱ取扱店
6.まとめ
いかがでしたでしょうか。
曲げわっぱ弁当箱は、オシャレなだけでなく実用的な魅力が沢山あります。
曲げわっぱ弁当箱を選ぶ際には、本記事を参考にしていただけると嬉しいです。また、愛好家が一人でも増えるとい嬉しいです。