今日は、クレジットカード、デビットカード付帯の海外旅行保険についてのお話です。
カード付帯の海外旅行保険って便利ですよね。カードの海外旅行保険が使えれば、旅行の度に高いお金を払って海外旅行保険に加入する必要がありません。それだけ旅費を安く抑えることができます。
でも、自分のカードの海外旅行保険の利用条件や補償内容などを正しく理解していない人もいるのではないか、と思います。私がそうだったからです。
きっと、カードを作ったときにもらえる書類の中には、付帯する海外旅行保険について明記されているはずです。もし書類が無くてもGoogle先生に尋ねれば、彼はすぐに教えてくれるはずです。
でも、私はいざ海外で体調を崩して、病院に行き、海外旅行保険を使おうとしたそのときまで、詳細を調べたことがありませんでした。
私はウガンダからの帰りの飛行機で発熱と下痢に襲われました。機内では、ひたすら耐えて日本に帰ってきてから病院で検査をしました。
検査の結果、大したことは無いということが分かり、お薬も治療も無く、心の底から安心した(①日本でもコロナが流行り始めていたコロナじゃないかとビクビクしていた ②ウガンダで蚊に刺されまくったからマラリアかもとビクビクしていた)のですが、検査費用と初診料で1万5千円程度かかりました。
そして治療後、カード会社に海外旅行保険の申請をしようと電話したところ、なんと私の場合は保険が使えないということが明らかになりました。大ショックです。本当に大ショック。
私のミスは、自分のカードの海外旅行保険の利用条件を調べたことも無く、旅行先でカードを決済に使っていれば、保険を利用できると思い込んでいたことでした。
カードの海外旅行保険の詳細は、病気になってから、盗難にあってから、物を損壊してから調べるのでは遅い場合があります。
旅行に行く前に正しく理解しておくだけで、保険が使える可能性が大いに広がるので、必ず旅行前に確認しましょう。
----------目次----------
- クレジットカード、デビットカード付帯の海外旅行保険とは?
- クレジットカード、デビットカード付帯の海外旅行保険を選ぶときのチェックポイント
- クレジットカード、デビットカードは複数枚持っているとさらに安心!
- まとめ
クレジットカード、デビットカード付帯の海外旅行保険とは?
カード付帯の海外旅行保険サービスとは、そのカードの会員の人たちが被保険者となるものです。
利用条件や補償内容は、カード会社、カードの種類などによって大きく異なっています。
補償内容の例としては、傷害死亡・後遺障害、傷害治療費用、疾病治療費用、賠償責任、携帯品損害、救援者費用などがあります。
クレジットカード、デビットカード付帯の海外旅行保険を選ぶときのチェックポイント
海外旅行保険が使える条件をチェック
カード付帯の海外旅行保険の種類を大きく①利用条件付帯、②自動付帯があります。
①利用条件付帯の場合は、「事前にそのカードで旅費などをクレジット決済すること」などの利用条件があり、その条件を満たすことで利用できる保険です。つまり、カードを持っているだけでは駄目だということです。これ、注意が必要です。
②自動付帯の場合は、そのカードでの決済の有無にかかわらず、自動的に保険が付帯されます。つまり、カードを持っているだけで使えるということです。おすすめはこちらです。
では、それぞれの種類のカードについてもう少し詳しく見ていきましょう。
①利用条件付帯のカード
学生会員カード、一般会員カードなどの場合は、海外旅行保険が利用条件付帯のことが多いです。学生が銀行口座を開いたときに作ったカードや年会費無料のカードです。
例えば、三井住友VISAカード(一般)、JCBカードW、JPバンクVISAカードアレンテなどはこれに当たります。
上記の3つのカードの利用条件は、それぞれのHPに次のように記載されています。
★三井住友VISAカード(一般)
全ての担保項目について、事前に旅費等を当該カードでクレジット決済いただくことが前提となります。
下記の条件のいずれかを満たした場合補償されます。
- 日本出国前に航空機、電車、船舶、タクシー、バスといった公共交通乗用具の利用代金を当該カードでクレジット決済いただいた場合。
- 日本出国前に宿泊を伴う募集型企画旅行の旅行代金を当該カードでクレジット決済いただいた場合。
- 日本出国後に公共交通乗用具利用代金をはじめて当該カードでクレジット決済いただいた場合。
出典:海外旅行傷害保険|クレジットカードの三井住友VISAカード
★JCBカードW
当該JCBカードで事前に、「搭乗する公共交通乗用具」または「参加する募集型企画旅行」の料金をお支払いいただいた場合、海外旅行傷害保険が適用されます
★JPバンクVISAカードアレンテ
JP BANK VISAカード ALenteで事前に、「搭乗する公共交通乗用具」または「参加する募集型企画旅行」の料金をお支払いいただいた場合に、対象となります。
つまり、これらのカードの場合、現地での買い物、ホテル、査証などをクレジット決済した、では駄目なわけです。
また、ツアー会社などを通して旅行に行く場合に、お金をクレジット決済ではなく振り込み(送金)をしてしまうと、これまた利用条件を満たしていないことになってしまいます。
カードのHPの説明だけでは不十分な場合もあります。詳しく知りたい場合は、サポートデスクなどに問い合わせて確かめましょう。
②自動付帯のカード
マスターカード、ゴールドカード、プラチナカードなどステータスの高いカードは、基本的に自動付帯です。しかし、学生でそんなハイステータスなカードを持つことは困難です。
学生でも持てるカードの中で、海外旅行保険が自動付帯のカードとしては、エポスカードがあります。入会費、年会費永年無料となっています。海外でのキャッシングにも対応しています。
エポスカードのページ↓↓↓
キャッシュレス診療サービスに対応しているかをチェック
よく、海外での治療費は高額と言われていますが、海外で医療機関を利用することになった場合に便利なのがキャッシュレス診療です。お金をその場で用意することができなくても、キャッシュレス診療を利用すれば、医療費の請求はカード会社に行きます。
昔は対応していないカードもあったようですが、最近は多くのカードが対応しているようです。(私は対応していないカードを見つけられませんでした。)が、念のため自分のカード、契約を検討しているカードがキャッシュレス診療対応かどうかを調べておくといいともいます。
カードによって利用できる病院などが違うため、キャッシュレス診療を利用したい場合は、まずカード会社に問い合わせて利用できるかを確認しましょう。
対応していない病院の場合は、後で海外旅行保険を利用するにしても、その場では自分で払う必要があります。
クレジットカード、デビットカードは複数枚持っているとさらに安心!
海外で治療を受け、思いのほか高額になってしまったとき、カード1枚の補償金額では足りないことがあります。そんな時にカードを複数枚持っていると、複数のカードの保険金額を合算した額を上限として保険金を利用することができます。
また、海外では、ATMにカードを入れたら、ATMが故障して、カードが出てこなくなるというトラブルもたまにあります。
実際に、フィリピンで私の友人が経験していました。
銀行の人がすぐに取り出してくれる場合もあるかもしれませんが、下手すると数日間返ってきません。。そんなときもカードが複数枚あれば、とりあえず別のカードで生きていくことができます。
また、カードを複数枚持つ場合は、1枚は自動付帯のカードを持っているとかなり便利です。
まとめ
・自分のカード、契約予定のカードの海外旅行保険が利用条件付帯か自動付帯かチェックしよう。
・海外旅行に便利なカードは、海外旅行保険が自動付帯しているもの。
・キャッシュレス診療対応しているかもチェックしよう。
・エポスカードは自動付帯かつ、入会費、年会費も無料。キャッシュレス診療、海外キャッシングも対応。
・海外旅行するならカードは複数枚持っているとさらに安心。
また、国や地域によって浸透しているカードのブランドが違います。私が10か月いたフィリピンでは、ショッピングモールでは基本的にVISAもJCBもMATERも使えましたが、アフリカではJCBカードはほぼ使えないそうです。その点も考慮して、カードを選ぶと良いと思います!