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生理用品が環境を汚染する
先日、衝撃の事実を知りました。
生理用品のゴミは年間108億個、11万トン。
使い捨て生理用品は9割がプラスチック。
一つのナプキンに含まれるプラスチックの量はレジ袋4枚分。
まじか。
これまで生理用品にプラスチックが含まれているか、を考えたことがありませんでした。
あまりプラスチック感がありませんが、表面の不織布にはプラスチックが使われています。
にじみ出るのを防ぐ防漏材と、経血を吸収する吸収体にもプラスチックが使われています。
女性は1回の生理で約20枚のナプキンを使用するらしいので、1回の生理でレジ袋約80枚捨てていることになるんですね。。1年に約12回、それが40年以上続くとなると、凄い量になります。
この事実を知ってから、私は使い捨て生理用品を買う量を減らし始めました。
代わりに使い始めたのが布ナプキンと月経カップです。
サステイナブルな生理用品とは
布ナプキンとは、こんな感じ↓の布製のナプキン。
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布ナプキン専門店 sonorité naturelleさんの投稿 2019年1月14日月曜日
洗って繰り返し使うことができます。
オーガニックコットンのもの、防水布が使われているもの、通気性の良い形状の布が使われているものなど色々な種類があり、大きさも使い捨てナプキンと同じように色々あります。おりもの用もあり。
環境に優しいだけでなく、繰り返し使えるのでお財布にも優しいです。
また、冷えや生理痛、ムレの解消という効果もあります。使い捨てのナプキンでは肌トラブルが起きてしまうという人にも良いアイテムです。
洗うという手間はありますが、水で落ちる分だけ手洗いで落として、アルカリウォッシュというものを溶かした水に一晩つけて置いておくと結構キレイに落ちます。
その後は、軽く絞って洗濯機に入れればOKです。
完全に使い捨てナプキンを辞めなくても、布ナプキンと使い捨てナプキンを組み合わせて使うという選択肢もあります。
私自身、はじめのころは多い日は使い捨てナプキンで、経血の量が減ってきたら布ナプキンというようにしていました!
それだけでもだいぶ環境、財布に優しいと思います。
楽天やminneでお試しセットや2~3枚のセットなどが販売されているのでおすすめです。
また、使い捨てナプキンでも、natracare(ナトラケア)の使い捨てナプキンは、環境にやさしい作りになっています。
プラスチックフリーであり、植物素材からできており、農薬や化学物質は使われていません。
布ナプキンは洗うのが面倒、という人にも良いと思います。
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次に、月経カップについて。
月経カップとは、タンポンのように膣の中に入れて使うもの。
医療用シリコンなどで出来ており、こちらも洗って繰り返し使うことができます。
日本では、存在をあまり知られていない印象ですが、ヨーロッパの国やアメリカなどではわりと使われているそうです。
このInstagramの投稿は月経カップの特徴、メリット、デメリットまとめられており分かりやすいです↓
この投稿をInstagramで見る
私も使い初めは不安でしたが、すぐに慣れました。
メルーナの月経カップ↓
女性は生理が(基本的に)毎月やってくるのを避けることはできません。
生理の期間が好きという人は聞いたことがありません。辛い、嫌い、面倒臭いと思っている人が多いと思います。
だから、環境に優しいだけでなく「使う人にも優しい」生理用品を選ぶというのは重要です。
布ナプキンや月経カップなどのサステイナブルな生理用品は、身体や経済的にもgoodなのでオススメです。
そして最近、生理用品に関してもう一つ衝撃的なを知りました。
「生理の貧困」が世界で深刻になっている
女性一人が人生で生理用品に使うお金は30~70万円とされておりますが、200万円を超えるとの試算もあるそうです。
国によって価格設定が違うからこういう幅の大きい数値になっているんですかね。
200万円はかなりぎょってかんじですね、、。
生理用品は、女性だけに課せられる経済的負担であり、世界中で「生理の貧困」という社会問題となっています。生理の貧困とは、経済的な理由により生理用品が購入できない、利用できない人たちが抱える問題です。
私は昨年、国際協力師、原貫太さんのウガンダスタディーツアーに参加し、原貫太さんがウガンダの農村部で取り組んでいる「生理用品支援のプロジェクト」のお手伝いを少しさせてもらいました。
ウガンダで最も貧しいと言われている地域の小学校の女子生徒たちは、経済的理由から生理用品を買うことができず、生理の期間は学校に行くことができていませんでした。原さんの生理用品支援は、小学校の子供たちに布や裁縫道具を提供し、布ナプキンの作り方を教えるというものです。
このような生理の貧困問題は、途上国だけの問題ではありません。
日本を含む先進国でも生理の貧困は問題となっており、新型コロナウイルスの影響でその状況は悪化しています。
日本では、 生理用品を十分に買ってもらえない女児が必要に迫られ、万引きしてしまうという事例もあるそうですが、公式な統計調査もなく、公に問うことへの忌避感もあり、見えにくい課題となっているそうです。
特に、コロナ禍で女性への経済的ダメージは男性よりも大きく、2020年4月以降に仕事を失った人のうち、11月時点で再就職をしていない人は女性が男性の1.6倍だそうです。
世界の国々の中には、生理用品の課税が撤廃されている国もいくつかあります。
また、昨年11月、スコットランドでは生理用品の無償提供が義務となりました。
つい先日、ニュージーランドでも全ての学校で無償提供が始まるというニュースがあり、フランスでも大学生に対して無料配布を開始するというニュースがありました。
日本では、政府などによる対策はまだ行われていません。
日本の学校で無償提供されたり、全体的に生理用品の価格がもう少し安くなったりするなどの政策があると良いと思います。生理痛や経血の量を軽くすることができるピルも手に入りやすくなるべきです。
また、私は、生理の貧困に対しても布ナプキンや月経カップなどのサステイナブルな生理用品が有効なんじゃないか、と思います。
ある程度の量を困っている人たちに無償提供することができれば、その後は数年間それを使い続けることができます。
日本経済新聞の記事によると、「生理の貧困は公式な統計調査もなく、公に問うことへの忌避感もあり、見えにくい課題」だそうです。
これは、生理の貧困という大問題を覆い隠す大問題だと思いました。
そして、生理用品についてブログを書こうと決めました。
「触れにくい問題」について書くことで、触れにくい風潮が少しでも薄れてほしい、問題をより多くの人に知ってもらいたいと思いました。
まとめ
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使い捨て生理用品は環境を汚染する。
生理用品のゴミは年間108億個、11万トン。
使い捨て生理用品は9割がプラスチック。
一つのナプキンに含まれるプラスチックの量はレジ袋4枚分。
- 布ナプキンや月経カップなどのサステイナブルな生理用品がおすすめ。環境に優しいだけでなく、女性の身体にも優しい。
- 生理の貧困とは、経済的な理由により生理用品が購入できない、利用できない人たちが抱える問題。世界の多くの国で課題となっている。日本でも。
- 公式な統計調査もなく、公に問うことへの忌避感もあり、見えにくい課題。
- 世界には生理用品の課税が撤廃されている国や、無償提供されている国もあるが、日本にはそのような政策はまだない。
女性にとって、生理は基本的に毎月、40年以上やってくるものです。生理に関する問題について語るのはタブー感がありますが、調べて、知れば知るほど多くの人が知るべき問題だと感じました。
そして、日本における生理の貧困に対してもっと直接的なアクションを起こせないか考え中。。
参考:
「見えづらい生理の貧困 商品購入、負担を減らそう」日本経済新聞 2021年2月1日
海へ捨てられるプラスチック5位「生理用品」を減らすイノベーションとは | Plastic Fighters
彼女たちが生理中も学校に通えるように、日本からサポートしてくれませんか? - 原貫太の国際協力ブログ
フランスでも生理用品を大学で無料配布「生理の貧困」解決へ | 新型コロナ 経済影響 | NHKニュース
ニュージーランド、学校で生理用品を無料配布へ 「生理の貧困」対策 - BBCニュース
製品へのこだわり、認証について | オーガニックコットンナプキンのパイオニア ナトラケア日本公式ブランドサイト
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